スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

鶏頭 


[読み]けいとう [傍題] 鶏頭花



ヒユ科の一年生植物。花期は夏~秋、歳時記では秋の季語。
名前の由来はニワトリの鶏冠に似ていることから。毛糸じゃないらしい。

名前も見た目も相当にアクが強く、かなり個性派であることは間違いない。
鶏頭はエスニック料理的に思える。香味野菜や香辛料の主張が激しいやつ。様々な品種があり色や形も実に多彩だから、見る個体によって、見る側の感性によって、タイ料理やメキシコ料理、インド料理だったりするような。

個性的であることが普遍的/共通認識である花だと思うので自分の感性を暴走させた句を詠んでも、周囲が受け止め易い季語かもしれない。

個人的に鶏頭というと、赤く襞状の花弁が白子に似ている品種が頭に浮かぶ。
そのせいか、毒々しい、グロい、卑猥で悪魔的でおどけているといった、負・タナトスなものを感じる。
バラやユリが天台宗・浄土真宗なら、鶏頭は真言立川流。
向日葵がアポロン的なら、鶏頭はディオニュソス的。
エーデルワイスが「サウンド・オブ・ミュージック」なら、鶏頭は「ロッキー・ホラー・ショウ」。


[文:苦椒醤]


【作例:鶏頭の十四五本もありぬべし  正岡子規】
【作例:鶏頭を弔い終えてまたあした  苦椒醤】



スポンサーサイト

[ 2009/01/26 10:09 ] 秋の季語 | トラックバック(-) | CM(0)

新米 


[読み]しんまい [傍題] 今年米、早稲の飯



新しい米のこと。
食べるということが命であるならば、米は日本人にとっての命である。
新米とはすなわち、また一年生き永らえる、ということだ。
よって有り難い。
今年獲れた米をはじめて炊いて釜を開ける、その刹那湯気の中から立ち上がるふ
っくらとした白。
この白に安堵し微笑み合いながら、私たちはまた新しい生活を始めるのだ。


ひねると怪我をしそうな正直な季語。食欲を損なわないよう正攻法で攻めたい。


[文:上田道草]


【作例:新米を噛めば昔のことばかり  道草】




[ 2008/10/29 11:08 ] 秋の季語 | トラックバック(-) | CM(1)

色なき風 


[読み]いろなきかぜ [傍題] 



風に色などない。されど、色なき風とされたとき、物寂しくなるのは不思議なも
んだ。しかも、どうやらここに、秋をイメージしてしまう。冬にしては弱い。
中国の秋は白色(無色)を配するそうで、その印象がこの言葉になったそうだ。


昔の例句を見ると強めの色と織り交ぜて使っていたようだ。それによって視覚的
に風を浮き立たせているように思う。
今回の作句からいえば、あくまで個人的に吹く風。街中や商店街にある人々がふ
と気づく秋風。あまり、自己主張しないとこに勝手に好感を感じてみた。


人柄ならぬ風柄を考えた奴は偉いもんだ。こういうイメージの積み重ねが新しい
季語を生むのかもしれない。


[文:常盤]


【作例:露店の娘色なき風にもたれおり  常盤】




[ 2008/10/17 00:21 ] 秋の季語 | トラックバック(-) | CM(1)

秋時雨 


[読み]あきしぐれ [傍題] 秋の時雨



辞書を引くと「an early-winter shower」となる。つまり、冬の入口に降る一時的な雨、時雨のことだ。
ちょいと気の早い晩秋の時雨が「秋時雨」なんだそうだ。
草木は枯れ落ち、生き物は寒を避けて身を隠す。容赦なく降り注ぐ冷たい雨。
あぁ、わびしい。ってか寒そう。風邪ひきそう。

でもそんな人間様の情緒なぞ露知らず、もりもり生きてる輩もいるもんで、私の大嫌いな蜘蛛なんかムシャムシャご馳走を頬張っていたりする。
んでこちらも「腹減ったな」とか思ったりする。秋刀魚の季節ももう終わってしまうな、なんて昨今の春秋の短さを考えたりする。
蜘蛛は食事を終えている。お前さんは早飯ですな・・・と、時雨が落ちてくる。

・・・やっぱりわびしい。風邪ひきそう。
晩秋は、秋が冬に殺されようとしている季節だ。
春が来るのを知っていても、「秋時雨」にわびしさや不安がつきまとう。


[文:呼雲]


【作例:逆さ蜘蛛秋の時雨に嗽せり 呼雲】




[ 2008/10/05 12:56 ] 秋の季語 | トラックバック(-) | CM(1)

秋刀魚 


[読み]さんま [傍題] さいら、初さんま



秋の、刀の、魚で、さんま。
漢字で書くとかっこいい。だから見た目はAランク。

ひらがなで書くとダサい、読んでもまぬけ、
だから語感はDランク。
そこは、あの有名人のせいもあるかもしれぬ。
すごいね、さんま。

魚の中でも一番、旬がわかりやすいし、旬が話題になる。
脂ののった秋刀魚を大根おろしとスダチで食べる。
贅沢だよね、それは。

一尾食べたら一句作ると良いでしょう。

[文:虹鱒]


【作例:さんま食う女の光る夜がきた 虹鱒】



[ 2008/08/30 21:07 ] 秋の季語 | トラックバック(-) | CM(1)
プロフィール

おにかます

Author:おにかます
我々、蒙昧の会と申します。初心者が初心者同士で集って毎月句会をやっております。俳句は敷居が高い部分もあると思うので、この歳時記のように親しみやすいものなのだと伝えられれば幸いです。

傍題などは市販の歳時記を参考にしていますが、あくまで蒙昧の会の主観が存分に含まれております。わたしどもが季語だと思ったらそれは季語だというスタンスです。かっちりしたものではないので、ご了承下さい。

投稿フォーム
項目説明
季節
季語は各々タイムリーな時期がある。それをざっくり目安として表示しております。

↑こんなやつ。
ちなみに春は二月四日から。夏は五月五日あたりから。秋は八月七日から。冬は十一月七日あたりから。

傍題
たいてい季語は幾つか別の名前も持っている。それを傍題としている。傍題が多すぎて載せられない羨ましい季語もある。

作例
蒙昧の会という俳句の会で詠んだ句を作例として掲載しております。あくまで例ですよ。


難易度
その季語で俳句を作りやすいかどうかのざっくりした度合い。
ここがDだと、相当簡単ってことになる。

季節感
その季語がどれだけ季節感を持っているかの度合い。季節を感じづらい昨今、大事にしていきたい感覚ですな。

知名度
俳句界で有名かどうかじゃなくて、一般的に知られているかという度合い。

月並み度
俳句にありがちな季語かどうかという度合い。

語感
耳心地の良ささ、聞き応えあるかの度合い。

見た目
季語の指す実物ではなく、文字・漢字の視覚的なインパクト及び風情の度合い。
検索フォーム
ブックマーク


全記事表示リンク


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。