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野遊 


[読み]のあそび [傍題] 山遊び 野がけ 春遊び ピクニック


春の山野にて遊び楽しむ、ことだと。
ハイカラに申せばピクニック!

ルノアールの「ピクニック」って映画を思い出します。個人的には、あの映画の
感じ。野遊び。

柔らかい陽光に満ち満ちている空気が七色に光ってる。

ああ愉しい。楽しい、ではなく、愉しい。

なぜ愉しいかってーと、重い長い死の季節が終わりを告げた証拠だからである。

きっと遺伝子そのものが、生命の息吹を祝福してんでしょうね。

だからはしゃぎたくなる、叫びたくなる。
やっほーい。

[文:呼雲]

【作例:野遊びの空を回して倒れけり 呼雲】
【作例:野遊びの皆伏し彼等兵たりき 西東三鬼】



[ 2009/05/08 01:07 ] 春の季語 | トラックバック(-) | CM(0)

メーデー 


[読み]メーデー [傍題] 労働祭 五月祭 メーデー歌 労働歌


おれは、メーデーが怖かった。5月1日。

Xデーというのが頭から離れないからか。

メーデーちっともフレンドリーじゃないし。

なんとかしたい。なんとかメーデーをフレンドリにしてみたい。この季語を俳句
にするヒントはここにある。

メーデーを自分のものとしたとき、「わがメーデー」が始まる。

[文:虹鱒]

【作例:メーデーが来る逆立ちまた逆立ち 虹鱒】
【作例:メーデーの腕くめば雨にあたたかし 栗林一石路】



[ 2009/05/01 00:08 ] 春の季語 | トラックバック(-) | CM(0)

火鉢 


[読み]ひばち [傍題] 火桶 手焙 手炉


見ないよな、火鉢。
使わないよな、火鉢。
知らないかもな、火鉢。

しかし、火鉢とはなんだか文学のかほりがするのです。
純文学。
あ。
見ないよな、純文学。
知らないよな、純文学。。。

絶滅危惧種になるのかもしれません。火鉢も、純文学も。
せめて、俳句で救ってあげて!
あ。
俳句も絶滅危惧種入りか!?

[文:虹鱒]

【作例:だんまりに火鉢小さく挟みおり 虹鱒】



[ 2009/02/08 00:06 ] 冬の季語 | トラックバック(-) | CM(0)

鶏頭 


[読み]けいとう [傍題] 鶏頭花



ヒユ科の一年生植物。花期は夏~秋、歳時記では秋の季語。
名前の由来はニワトリの鶏冠に似ていることから。毛糸じゃないらしい。

名前も見た目も相当にアクが強く、かなり個性派であることは間違いない。
鶏頭はエスニック料理的に思える。香味野菜や香辛料の主張が激しいやつ。様々な品種があり色や形も実に多彩だから、見る個体によって、見る側の感性によって、タイ料理やメキシコ料理、インド料理だったりするような。

個性的であることが普遍的/共通認識である花だと思うので自分の感性を暴走させた句を詠んでも、周囲が受け止め易い季語かもしれない。

個人的に鶏頭というと、赤く襞状の花弁が白子に似ている品種が頭に浮かぶ。
そのせいか、毒々しい、グロい、卑猥で悪魔的でおどけているといった、負・タナトスなものを感じる。
バラやユリが天台宗・浄土真宗なら、鶏頭は真言立川流。
向日葵がアポロン的なら、鶏頭はディオニュソス的。
エーデルワイスが「サウンド・オブ・ミュージック」なら、鶏頭は「ロッキー・ホラー・ショウ」。


[文:苦椒醤]


【作例:鶏頭の十四五本もありぬべし  正岡子規】
【作例:鶏頭を弔い終えてまたあした  苦椒醤】




[ 2009/01/26 10:09 ] 秋の季語 | トラックバック(-) | CM(0)

新米 


[読み]しんまい [傍題] 今年米、早稲の飯



新しい米のこと。
食べるということが命であるならば、米は日本人にとっての命である。
新米とはすなわち、また一年生き永らえる、ということだ。
よって有り難い。
今年獲れた米をはじめて炊いて釜を開ける、その刹那湯気の中から立ち上がるふ
っくらとした白。
この白に安堵し微笑み合いながら、私たちはまた新しい生活を始めるのだ。


ひねると怪我をしそうな正直な季語。食欲を損なわないよう正攻法で攻めたい。


[文:上田道草]


【作例:新米を噛めば昔のことばかり  道草】




[ 2008/10/29 11:08 ] 秋の季語 | トラックバック(-) | CM(1)
プロフィール

おにかます

Author:おにかます
我々、蒙昧の会と申します。初心者が初心者同士で集って毎月句会をやっております。俳句は敷居が高い部分もあると思うので、この歳時記のように親しみやすいものなのだと伝えられれば幸いです。

傍題などは市販の歳時記を参考にしていますが、あくまで蒙昧の会の主観が存分に含まれております。わたしどもが季語だと思ったらそれは季語だというスタンスです。かっちりしたものではないので、ご了承下さい。

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項目説明
季節
季語は各々タイムリーな時期がある。それをざっくり目安として表示しております。

↑こんなやつ。
ちなみに春は二月四日から。夏は五月五日あたりから。秋は八月七日から。冬は十一月七日あたりから。

傍題
たいてい季語は幾つか別の名前も持っている。それを傍題としている。傍題が多すぎて載せられない羨ましい季語もある。

作例
蒙昧の会という俳句の会で詠んだ句を作例として掲載しております。あくまで例ですよ。


難易度
その季語で俳句を作りやすいかどうかのざっくりした度合い。
ここがDだと、相当簡単ってことになる。

季節感
その季語がどれだけ季節感を持っているかの度合い。季節を感じづらい昨今、大事にしていきたい感覚ですな。

知名度
俳句界で有名かどうかじゃなくて、一般的に知られているかという度合い。

月並み度
俳句にありがちな季語かどうかという度合い。

語感
耳心地の良ささ、聞き応えあるかの度合い。

見た目
季語の指す実物ではなく、文字・漢字の視覚的なインパクト及び風情の度合い。
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